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SANSARA
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1998年。インドの旅の途中、ムカンドガルへ訪れました。
ここはタール砂漠から400kmも離れて、どちらかといえばデリーに近いのですが、乾いた空気と潅木の生えた砂の大地は、砂漠の州ラジャスタンの気候です。
同じラジャスタンでもいくつかの種族に別れていて、ウダイプルの人たちは「マルワリ」と呼ばれていますが、ここの人たちは「シュカワティ」といわれています。
ここにはハーヴェリーと呼ばれる大きな屋敷がたくさんあります。
昔、ヨーロッパとの貿易が盛んだった頃、この屋敷は貿易商人の住居でした。
しかし、20世紀の半ばまで続いたが貿易は交通が海へと変わるにしたがって閉ざされてしまったのです。
豪商たちは都会へ行って商売をはじめることになりました。
そして、この町は時の彼方に忘れ去られてしまうのです。
その豪商の大きな屋敷には、外や内壁一面に色鮮やかな絵画が描かれています。
それはヒンドゥーの神様やマハラジャやマハラニの姿、動物や小鳥、花などでした。その中に混ざってキリストの姿も描かれています。
この文化はまさしくヨーロッパのもので、ドイツ、オーストリア、スイス、イタリアなどで中世から近代にかけて発達したリュフトル・マーレライ(風の絵)の影響だと思われます。
その色は何百年の時を経てきたにもかかわらず、色鮮やかで感動的でした。
それは信じられない美しさです。
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